今日は三重県知事との膝詰めミーティング。 大紀町、南伊勢町、度会町、玉城町、鳥羽市、志摩市、伊勢市の南勢地域3市4町の首長が集まって、それぞれの地域と三重県政の課題について、議論をしました。 約4時間にわたっての議論の中心は、やはり地域の医療について。 医師と看護士の確保についてはどの町でも頭の痛い問題となっていて、地域が一丸となって取り組んでいくことを確認しました。
また私の方から、地域の絆を守って頂いている児童民生委員制度の抜本的な見直し。 伊勢二見自動車道の無料化とサンアリーナICの開放についても、知事に対して提言をしました。 児童民生委員制度については、ほぼボランティアで活動をして頂いていますが、住民の方々の暮らしや悩みが複雑化していることなどから、なり手が少なくなっていて、定員に満たず、委員1人に対する負担がどんどんと重くなってきています。
活動に対する手当としては、毎月8千円程度で、一生懸命活動して頂いている委員の方ほど、負担が多くなっていて、持ち出しも多くなってきているのが現実です。 さらに国、県ともに活動費については、削減の方向を打ち出しているため、ますます悪循環の方向に向かいつつありますが、何とか、この流れを食い止めなければなりません。
この児童民生委員制度は、国の法律に基づいた制度となっているので、あらためて政府に対しても提言をしていきたいと思います。
また伊勢二見自動車道については、民主党の政策により高速道路の無料化がスタートしながらも、いまだ三重県が管理している「朝熊〜鳥羽区間」については有料となっています。 それと有料の区間があるために、サンアリーナのICも閉鎖されたまま。 三重県としては建設費などの返済の為に平成36年頃までは、現状のままと言うお話でしたが、なんとか平成25年のご遷宮までには、無料開放の道筋を立てていただきたいことを訴えました。
夏休みが始まって約2週間が経ちました。 この時間を使って一生懸命、それぞれの夢に向かっている子どもたちもいれば、ちょっと脱線気味の子どもたちがいることも耳に入ってきています。 せっかくの機会なので、子どもたちがどのような環境で生活をしているのか、何かサインを発信していないか、一度、耳を傾ける時間を作って頂ければと思います。
「うちの子どもは大丈夫。」と思っていらっしゃるご家庭も多いと思いますが、時代が変わって、インターネットや携帯電話など、こどもたちの環境がどんどんと目に見えなくなっています。 人間は、良いことも悪いことも、その環境によって、変化し続ける生き物です。 その環境をぜひ気にかけていただき、ちょっとでも家族力の向上に取り組んで頂きたいと思います。
伊勢市長 鈴木健一