2011年3月25日金曜日

【中部電力さんに対する要望表明後】

浜岡原子力発電所の停止と新規建設の撤回についての表明をしたところ、市役所には17名の方から賛成6名と反対11名のご意見が市役所に届けられました。 





主にメールと電話でしたが、電話で市役所の職員が受けて「原子力発電所の停止ではなく、市長業務を停止せよ」などなど。えらく罵倒されたこともあったようで、この点については、申し訳なかったと思っています。





表明について反対の方の意見は、今、原子力発電所を止めた場合のデメリットとして、経済活動が回らないこと。 被災地支援に影響が出るのではないか、という2点があげられました。





賛成の方からは、地震が発生した場合の安全性について疑問があるとのこと。(ここでは割愛しますが、詳しく研究されている方もいらっしゃいました。) 



そして、賛成と言って頂いた6名の内、4名が三重県外(静岡県、東京都、山口県、愛知県)の方で、中には、他県の電力会社に勤めている息子さんが、原子力はNGと言っているから。という方もいらっしゃいました。 





これまで国策として進めてきたものなので、賛否はあって当然ですが、福島の件で、安全性の基準が崩れ落ちてしまいました。





福島から200kmも離れた東京都にまで影響があることを考えれば、浜岡~伊勢市の100kmに影響があって当然で、原発が建てられている地域自治体だけの問題ではありません。 







【伊勢のエネルギー政策:太陽光発電】

伊勢市の環境基本計画では2014年度までに太陽光発電の設置件数を1000件の目標としています。 2010年では40件、2011年では80件の設置と、生産コストが安価になっていることや、売電価格の変化により設置件数も増加しています。





しかし、まだ費用対効果や事業所や公共施設向けの取組みについて課題がありますので、市役所内でも、この町のエネルギー政策のひとつとして太陽光発電について、さらにスピードを加速させるように協議を始めました。  




また1996年から家庭に太陽光発電を設置している方から15年間のレポートを頂きました。 それによると、家庭内で使う電力の30%が太陽光発電でまかなえているということ。 





中部電力さんのお話だと、原子力発電に頼っている電力は約18%程度。 現在でも、余剰電力を東京電力に送電していただいていますし、家庭用電力については、太陽光発電やガス発電などでフォローが可能と思われます。







【最後に。】

今回の東京電力にも大きな問題がありますが、エネルギー政策を進めてきた政治・行政、そして、それを良しとして支援、もしくは黙認してきた国民にも責任はあります。




国民がそれぞれの地域でエネルギーをどのようにしていくことが良いのか、対立や運動、闘争を避けて、議論のテーブルをつくることが大切ではないでしょうか?