2011年7月26日火曜日





神宮奉納花火大会が無事終了しました。 


ご協力、ご協賛いただいた、皆様ありがとうございました。


今回の花火大会は、神宮奉納と東日本大震災の復興の意味を


含めて開催させていただきました。





実施が決まるまでは、自粛もやむなしかという議論もありましたが、


被災された花火師さんたちからも、


「こういう時期だからこそ、伊勢で花火をあげたい。」


と熱い気持ちをいただき開催することになりました。


おかげさまで、大きな事故もなく、大成功に終わりました。


本当にありがとうございました。






伊勢の夏の大イベントが終わったと思いきや、台風6号の発生。


宮川上流域の累積降水量が1000mmを越え、平成16年の水害のことが


頭をよぎりましたが、床下浸水が6件という状況となりました。


大雨洪水警報が発生し、深夜から早朝にかけて、宮川など周辺住民の


避難準備で張り付いていましたが、人命にかかわる災害には至りませんでした。


8月、9月と台風、ゲリラ豪雨のこともありますので、しっかりと災害対策に取り組んでいきます。


ただ避難の必要が発生したときには、地震、台風、洪水など、


災害や時間帯によっても、避難のあり方が変わってきます。


三重県外のある地域では、夜間のゲリラ豪雨で避難指示が出て、


避難をしている最中に、あふれた側溝に足を引っ張られ亡くなられたケースもあります。


自然災害に対する答えは、ひとつではありません。





日ごろから、家庭や学校、地域での防災訓練が必須ですので、


ぜひ台風が起こったとき、地震が起こったときなど、様々な状況を予測しながら


災害に対する準備をしていただきたいと思います。



○防災みえ
http://www.bosaimie.jp/index.action


○河川ライブカメラ
http://kasen.mdrc.go.jp/miya/index.html


○川の防災情報
http://www.river.go.jp/03/nrpc0301g.html



☆伊勢市副市長の公募はこちらから。

http://www.city.ise.mie.jp/

2011年7月8日金曜日

副市長を募集します。

【伊勢市のまち】

 伊勢市は日本一の清流である宮川が南北に流れる神宮御鎮座の美しいまちです。平成25年に神宮は、20年に一度社殿を建替えるご遷宮を迎えます。 このご遷宮にむけ、伊勢のまちを訪れる観光客は年々増加し、平成25年には約1千万人の観光客が伊勢のまちを訪れる事が予想されています。


【私の政策】

 私は平成21年11月に市長に就任し、平成22年度末に私の市政運営の基軸となるプラン『伊勢市やさしさプラン』を策定しました。このプランでは、「やさしさあふれるまち」と「地域の自立と繁栄」を目標に「食と健康・医療」「福祉・教育」「観光・国際交流」「安全・安心」「次世代育成・定住促進」「環境・産業振興」「行政活動・市民協働」の7つの政策の柱を定め、全23のプロジェクトを推進しています。


【1千万人を迎えるまち】

 今、伊勢のまちには平成25年度のご遷宮に向け、たくさんの観光客の方々に訪れていただいております。ご遷宮の年には、約1千万人の観光客の方々をお迎えすることが予想されています。


1千万人の観光客を受け入れるまちとして、伊勢市の体制やインフラを整えることが必要です。伊勢を訪れた方々には、日本人のふるさとである伊勢のまちを楽しんでいただき、また、心の奥深くにすばらしい思い出を残していただきたいと切に思っています。


そのために観光政策をはじめ各種の政策を展開することで、お迎えするまちとしての実力を一層磨き上げて行く必要があると思っています。


【人口減少のまちを『笑子幸齢』のまちへ】

 ご遷宮に向けて、右肩あがりで増え続けている観光客の数とは対照的に、伊勢市は人口減少の大きな波に飲み込まれつつあります。このような状況が続けば、まちの活力は失われ、いずれまちとしての機能を維持していくことが困難となってくる可能性さえあります。


 この厳しい現実に対して地域経済・産業政策、雇用などの様々な側面から定住人口の増加策を模索し、子どもたちが笑い、高齢者の方々が幸せに暮らす『笑子幸齢』のまちにしていきたいと考えています。

2つの大きな課題から未来を見据え

 以上の2つの大きな課題は一見別々の問題ですが、観光都市伊勢市においては大きく1つの課題と捉える事ができます。つまり、訪れる人と住む人が別々ではなく、その2つがトータルとしてまちの一員であり、お互いが影響を与えながらまちが成り立っているということです。


 伊勢のまちが持続可能な発展をしていくためには、まちの魅力度を向上させて、観光都市としてもっと満足していただき、お金を使っていただくことや市外からの投資や雇用を呼び込んでいく必要があります。


そのために必要なものは、観光都市としての枠を超えたブランディング戦略であると考えています。そして、ブランディング戦略により市外からの投資と移入(旅行、就職など)を呼び込むことで、市外の方々が訪れたい、また、市民が住み続けたいまちになると考えています。


 今回、この地域ブランディング戦略に果敢に挑戦していただける副市長を求めています。古き良き伝統を守りながら、時代のニーズを見越した創造と挑戦を続け、後世に誇れるまちづくりを実現していきたいと考えています。


ぜひ私と一緒に未来へのまちづくりに挑戦しませんか。


伊勢市長 鈴木健一



http://www.city.ise.mie.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1309758678355&SiteID=0000000000000

2011年7月6日水曜日

省エネと市役所のコスト@広報いせ7月号市長室から

「青葉風 参宮人の ほほなでる」


―先日、伊勢街道に行灯を灯そうというプロジェクトがあり、そこで投じた一句です。


 夏がやって来ました。 伊勢市では、「エネルギーの地産地消」をキーワードに、


自然エネルギーと省エネ対策を進めていくこととしています。


公共施設でのグリーンカーテンの取り組みを拡大するとともに、地域の防犯灯のLED化にも


取り組んでいきます。さらに、6月議会に補正予算を提案し、住宅用太陽光発電設置補助の追加や、


小・中学校における電力使用量の「見える化」、庁舎への遮熱効果のあるエコフィルムの貼付といった


電力需要対策にも計画的に取り組みます。




 また、市役所での節電対策として、庁内に「電気・エネルギー対策本部」を設置して、


職員から提案のあったさまざまなアイデアに取り組んでいきます。


省エネは、環境にも家計にも優しく、少し気を付けるだけですぐに効果が出る取り組みです。


例えば、エアコンの設定温度を少し高めに設定したり、使っていない電気製品のコンセントを抜くなど、


それぞれの家庭や会社でも省エネ対策をしてみませんか?




 さて、夏といえば宮川の花火大会が頭に浮かびますが、皆さんは花火大会にいくら税金が


掛かっているかご存じですか?


 今回、市役所の家計簿ともいえる仕事のコスト集(平成21年度)を発表しました。


ガラス張りの行政を進める「見える化プロジェクト」の一つです。


例えば、花火大会には22万人が来場、全体で5540万円の費用


(多くのご寄付をいただいて実施しています)が掛かり、来場者1人当たり252円となります。


そのうち約1820万円は税金が投入され、市民1人当たり140円の負担で賄われています。


また、市内11カ所の駐輪場には計2341台が収容でき、約360万円を掛けて整理・撤去をしています。


自転車1台当たり1520円が掛かる計算です。


ちなみに、今読んでいただいている広報いせは、年間126万部を発行し、配布費用を含めると


約1億3500万円の税金が使用され、1部当たり108円となっています。


情報公開を徹底し、職員のコスト意識の啓発と、市役所の仕事の民間委託も積極的に


進めていきたいと考えていますので、皆さんからの声もお待ちしています。


コスト集は、市役所や支所の窓口で配布するほか、ホームページにも掲載しています。


皆さんの税金の使われ方がどうなっているのか、ぜひ一度ご覧ください。





間もなく、子どもたちが楽しみにしている夏休みが始まります。


熱中症対策として水分をしっかり取るようにし、強い紫外線対策にも十分気を付けてあげてください。

エネルギーの地産地消@広報いせ6月号市長室から

5月6日、菅直人首相が中部電力株式会社に対し、浜岡原子力発電所の停止要請をし、


安全確保ができるまでの間、発電所は停止されることとなりました。


 浜岡原子力発電所の建設地は、東海地震などの大規模地震の影響を受ける危険性


があり、今回の要請については賢明なご判断をされたと感じています。


今回の福島第一原子力発電所の事故からも分かるように、大地震があったときには、


原子力発電所がある地域だけでなく、大気や海流の流れによって、広範囲に、


そして長期にわたって影響が及ぶことが明確となりました。



 現在、伊勢市では、エネルギーに関する政策として、家庭用太陽光発電システムの


設置補助(2014年までに1000基の設置目標)などを進めていますが、


さらに次世代に責任を持てるエネルギー政策として、「エネルギーの地産地消」を、


さまざまな団体やエネルギー事業者、学識者の皆さんと連携して進めていきます。


また、浜岡原子力発電所の停止による対策について考えるため、市役所内に電力・エネルギー


対策本部を発足しました。


市民の皆様と共にエネルギーについて考えていきたいと思いますので、


ご協力をよろしくお願いします。

東日本大震災について@広報いせ5月号市長室より

3月11日に発生した東日本大震災において、東北・関東地方は甚大な被害を受けました。


市民や企業の皆様から多くの義援金や支援物資をいただき、本当にありがとうございます。


義援金 2434万8435円(4月13日現在)


地震が発生した当日から、伊勢市からは消防隊員が36人、伊勢病院の医師・看護師・事務職員が8人、


現地へ向かいました。 また、被災者の受け入れとして市営住宅を開放したり、食物アレルギーがある


被災した子どもたちへの物資の支援など、伊勢市が「日本人の心のふるさと」と名乗るのにふさわしい


被災地への支援に取り組んでいます。
 



そして、伊勢市でも東海・東南海地震に備え、早急な取り組みが必要です。


市では、市内の防災体制強化の取り組みとして、4月1日から防災行政無線をリニューアルしました。


これまでは拡声器だけでしたが、メールやファクスでの配信、電話での確認など、情報を提供する手段を


充実させました。木造住宅の無料耐震診断などの事業もぜひご活用ください。


 また、特に年間880万人を超える観光客の皆さんに対しても、安心・安全な体制をとるために、


伊勢商工会議所とも連携しています。



福島県における原子力発電所の震災事故については、国内外に大きな影響が発生しています。


これまで安全・安心といわれていたものが、崩れてしまいました。


そして、福島から200㎞も離れた東京都や千葉県の水道水が、


乳児の飲む基準を超えるといったことにまでつながりました。


 伊勢市内には原子力発電所はありませんが、約130㎞離れた静岡県の御前崎市に


浜岡原子力発電所があります。今回の震災事故の状況を見ますと、万が一のときには、


伊勢市にも影響があります。
 



このことについても、中部電力株式会社に対し、操業の見直しや安全の確保について申し入れを行いました。


そして、これまで国のエネルギー政策や電力会社に任せっきりで、お金さえ払えば、


電気はどれだけでも使っていいものだという意識から、消費者である市民が電気の使い方について


考え、行動していくためのプロジェクトを始めていきます。

やさしいまちづくり@広報いせ4月号市長室より

春の香りが漂ってきました。市内には、素晴らしい桜の名所がたくさんありますが、


全国的にも珍しい横輪桜も楽しみです。 それぞれの地域にある桜は、住民の皆さんが中心となって


保全をしていただいています。枝を折ったり、お花見後のごみを残さないようにしてください。


美観の観点だけでなく、自然破壊や、無駄な税金の投入にもつながります。


桜の季節を通じて、さまざまな人と出会い、言葉を掛け合えることが、とても大切だと思います。


来年は、日米桜寄贈100周年の年です。 伊勢市とも関係の深い尾崎咢堂先生が、1912年に


ワシントンに桜を贈呈したことをきっかけに、日米交流の行事が開かれています。


桜のまち、伊勢市として、国際交流を盛り上げていきたいと思います。




やさしさのあふれるまちを目指し、「伊勢市やさしさプラン」を3月議会で発表しました。


その一部をご紹介します。


 平成25年の御遷宮に向け、宇治浦田駐車場の有料化や、高齢者や障がい者の方々が安心して


観光に来ていただけるよう、準備を進めています。


すでに伊勢市駅のバリアフリー化(JR・近鉄の両ホームへのエレベーターの設置)を進めていますが、


このほかにも、宿泊施設などのバリアフリー化に対する補助、住宅・店舗改修の補助、


公共施設におけるオストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)対応型トイレや、おむつ替え・授乳コーナー、


レンタル車椅子の設置などを進めていきます。


御遷宮を機会に、伊勢市全体をリフォームできるよう、制度のご活用と、アイデアの投稿をよろしくお願いします。


 市内の小・中学生に、「みんなが暮らしやすい街づくり」についてのアイデアを募集したところ、


たくさんの提案をいただき、早速、市役所や公共施設で取り入れさせていただきました。 


皆さんも、伊勢市を見直し、暮らしやすい街づくりにご参加ください。





4月から、市役所に「こども家庭相談センター」を設置し、子育てや家庭に関する相談を


していただけるようにします。  


同じフロアには、今までは無かった授乳スペースも設置しますので、どうぞご利用ください。


「市民の声」に、皆さんの声をぜひ届けてください。みんなですてきな街づくりをしましょう!

お買い物は伊勢市内で@広報いせ3月号市長室より。

少子化・高齢化・人口減少という、今まで日本が経験しなかった新しい時代を迎えます。


年金や介護、地域医療などの社会保障面で大きな佳境を迎えますが、


この大きな波に挑戦していくことが私たちの使命です。


伊勢市においても、20年後には人口が約14%減少し、65歳以上の高齢者が約33%を占める見込みです。


これからは、高齢者の方々に元気で暮らしていただけるために、健康づくりの対策と仕組みづくりが


必要となりますが、特に、地域医療と介護基盤の充実が必要と考えています。
 



また、観光客の方々も高齢化が進むと考えられ、高齢者や障がいのある方々にとって、


安心して訪れていただける体制を整備していきたいと考えています。


 地域医療や福祉を支えるためには、財源確保と地域経済の活性化が必要です。


昨年12月の有効求人倍率は、全国平均0・57倍、三重県内0・61倍、伊勢管内0・79倍と、


全国や三重県の平均から見ても状況が改善されてきました。


これは、企業の皆様のご努力と、880万人を超える過去最高の観光客が


伊勢市を訪れていただいたことが影響していると考えます。


市としても、緊急雇用対策を含め、地域経済の活性化に力を入れていきます。


財源確保と地域経済の活性化には、市も全力を挙げていきますが、市民の皆さんのご協力も必要です。


例えば、買い物をしたときにかかる消費税5%のうち1%は、地方消費税として県の収入となり、


それを人口などで按分して市町の収入となります。また、市内の消費が増えると、法人市民税などが増えます。


また、たばこ税の一部は購入した地域に納められますので、市内で買うと1箱(410円の場合)


当たり92・36円、市の税収増になります。平成21年度の市たばこ税収は約6億円ですから、


1%増えるだけでも600万円増える計算になります。 お金を使うとき、「伊勢市内で」という気持ちを


もっていただくことで、地域経済の活性化から税収の増加、市民サービスの向上にも発展します。





ぜひ、「お買い物は伊勢市内で!」