少子化・高齢化・人口減少という、今まで日本が経験しなかった新しい時代を迎えます。
年金や介護、地域医療などの社会保障面で大きな佳境を迎えますが、
この大きな波に挑戦していくことが私たちの使命です。
伊勢市においても、20年後には人口が約14%減少し、65歳以上の高齢者が約33%を占める見込みです。
これからは、高齢者の方々に元気で暮らしていただけるために、健康づくりの対策と仕組みづくりが
必要となりますが、特に、地域医療と介護基盤の充実が必要と考えています。
また、観光客の方々も高齢化が進むと考えられ、高齢者や障がいのある方々にとって、
安心して訪れていただける体制を整備していきたいと考えています。
地域医療や福祉を支えるためには、財源確保と地域経済の活性化が必要です。
昨年12月の有効求人倍率は、全国平均0・57倍、三重県内0・61倍、伊勢管内0・79倍と、
全国や三重県の平均から見ても状況が改善されてきました。
これは、企業の皆様のご努力と、880万人を超える過去最高の観光客が
伊勢市を訪れていただいたことが影響していると考えます。
市としても、緊急雇用対策を含め、地域経済の活性化に力を入れていきます。
財源確保と地域経済の活性化には、市も全力を挙げていきますが、市民の皆さんのご協力も必要です。
例えば、買い物をしたときにかかる消費税5%のうち1%は、地方消費税として県の収入となり、
それを人口などで按分して市町の収入となります。また、市内の消費が増えると、法人市民税などが増えます。
また、たばこ税の一部は購入した地域に納められますので、市内で買うと1箱(410円の場合)
当たり92・36円、市の税収増になります。平成21年度の市たばこ税収は約6億円ですから、
1%増えるだけでも600万円増える計算になります。 お金を使うとき、「伊勢市内で」という気持ちを
もっていただくことで、地域経済の活性化から税収の増加、市民サービスの向上にも発展します。
ぜひ、「お買い物は伊勢市内で!」