2010年3月20日土曜日

今日は今年初めてのウグイスの鳴き声で目を覚ましました。 二度の鳴き声は一寸の濁りも無く、ようやく春がやってきたという実感が湧いてきました。 そして伊勢市内では小学校の卒業式ということで、宮山小学校の式に参加してきました。 


毎年、宮山小学校の卒業式では、卒業生の将来の夢や中学校での希望を発表して頂くのですが、今年はみな「感謝」の気持ちを一生懸命伝えてくれました。 夢の発表では、プロ野球の選手からイラストレーター、医師に薬剤師、テニスや剣道、勉強とひとりひとりの想いを聞かせて頂き、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。


これから中学校に入り、色々なことがあると思いますが、ぜひがんばってほしいと思います。 それと、一方では学校生活になじめずに卒業式に出られなかった子どもたちも市内にいることも耳に入ってきています。 このことについては、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。 これからひとりひとりの子どもたちにとって、何とか良い環境を作っていく努力をしていきたいと思います。


昨日、三重大学の児玉先生たちが主催となっている平和研究セミナーに参加するために名古屋市へ行ってきました。 伊勢市は「非核平和宣言都市」となっていることもありますが、実際の事業は先細りとなっています。 これはこれで、目の前の問題が多すぎて仕方が無いのですが、これから腰を入れてやっていきたいと考えています。


セミナーには、三重大学、広島大学、早稲田大学、名古屋学院大学の先生たちに加え、実際にタイやチベット、フィリピンなど各国で現地取材をされている方々が集まり、東南アジアにおける貧困や人身売買、原子力爆弾の被爆のこと、チベットの亡命政府と中国政府のことなど、世界各地の現状のお話を勉強させて頂きました。


研究者の方々のお話を聞くと、今の日本政府の「平和に対する研究」としては、なかなか支援も少なくなってきているそうで、今まで重ねられてきた研究の継承も難しくなってくる心配があるそうです。 そして、驚いたのは国内で「平和」というテーマを研究されている方々は800人しかいらっしゃらないそうです。


実際、この景気の状態から考えると、予算確保も厳しいのは理解できる部分もありますが、戦争を体験してきた世代が少なくなってきている現代の日本にこそ、過去の悲惨な体験を二度と起こさないためにも、絶対に必要なな学問であると思います。 非核平和宣言都市をうたっている伊勢市として、しっかりと世界の現状の認識を欠かさないように取り組んでいきたいと思います。