2010年2月11日木曜日

今日は建国記念日。 伊勢市内各地でも様々なイベントが開催されているようですが、午前中に宮川町の青年団の方々が主催の行事にお邪魔して、その後、市役所にて雑務をこなしています。 昨日は宮川医療少年院の成人式に出席をし、7名の成人となる方々にお祝いの言葉を贈らせていただきました。 医療少年院という施設にお邪魔させていただくことは初めての経験で、すこし緊張しましたが思っていた以上に家庭的な雰囲気で少しほっとしました。 


法務省の管轄となる医療少年院は全国に4カ所しか無く、現在、東海圏、関西圏で非行犯罪を続けてきた方々が約80名入所されているそうです。 式典が終わった後、院長さんや法務省の方々とお話を聞かせていただくと、少年院というのは社会の実情を映す「鏡」とも言われるそうで、その時代背景に大きく左右された子どもたちが少なくないそうです。


また幼少時、家庭内での暴力や虐待といったことも、その後の対人関係に大きく影響を与え、少年院に来るきっかけとなっていることもあって、その対策として、特に入所者だけではなく、家族を含めたケアに取り組んでいただいているそうです。 そのご尽力があって、今回の成人式においても、すべての保護者の方々がお祝いに駆けつけてくれたとのことでした。


少年の非行や犯罪について、多くを語れるものを持ち合わせていませんが、ただ、同じ時代に生まれ、同じ日本という国に生きている以上、誰もが無関係ではない事実がここにあることと、そのことに対し、まだまだ自分自身が無力であったという事実を痛感させていただきました。 


そして、ただ一ついえることがあるならば、少年の非行や犯罪を増やすことの無い町を、社会を、作っていくことに力を注いでいくこと。これに尽きると思います。 そしてそれは市役所だけではなく、私たちの家庭の中から、社会の中から、力を生み出していくことが必要であるということ。 そんなことを感じています。 


この町、この国が将来にわたって安心して暮らせるよう、あらためてお祈りさせていただきたいと思います。 そして建国記念日の今日、みなさんの心の中においても、安心して暮らせる町となることをお祈りしていただけるとうれしく思います。